ウコンの成分
ウコンの成分
ウコンには、さまざまな成分が含まれています。
成分によって、効能・効果は異なるので、どのような効果・効能があるのか見てみましょう。
◆クルクミン
ウコンに含まれている代表的な成分であるクルクミン。
クルクミンはポリフェノールの一種で、
カレー粉のスパイスであるターメリックに含まれる黄色の色素のことをいいます。
クルクミンには胆汁の分泌を促進したり、肝臓機能を強化する働きがあるため、
肝機能の障害の改善や、アルコール代謝の促進にも効果があります。
また、最近の研究では、クルクミンに抗ガン作用、
アルツハイマーの原因物質を脳内から除去する働きがあることが分かっています。
◆ターメロン
ターメロンには、胆汁の分泌を促進させる効果があります。
そのほか、寄生虫アニサキスの成長を阻害する効果や、
殺菌効果や防腐効果、抗炎症効果などもあります。
ウコンの強い苦味は、このターメロンの苦味成分によるものです。
とくにターメロンを多く含んでいるのは、春ウコンです。
◆シネオール
シネオールには、健胃作用、殺菌作用、防腐作用などの効果があります。
これ以外にも、コレステロールの改善、不整脈の改善、
血圧の安定作用、冷え性の改善にも効果期待されています。
また、防腐作用も持っています。
◆α−クルクメン
クルクメンには、体内のコレステロールを溶かす効果があり、
胆道結石や動脈硬化の改善、高脂血症の改善効果が期待できます。
また、実験的ですが、抗がん作用も注目されています。
◆クルクモール
クルクモールには、抗がん作用を活性化する働きがあり、
ガンの中でも特に子宮ガンに対して有効といわれています。
◆β−エレメン
エレメンには、腫瘍の増殖を抑える働きがある為、ガンに有効とされています。
この、ガンの予防や改善効果が期待されていたことから、
実際に医療の現場でウコンが使用された例もあるようです。
◆パラメチトルイルカピノール
パラメチトルイルカピノールには、胆汁を排出を促進する働きがあります。
胆汁の排出が促進されると、脂肪の分解や
コレステロール値の低下、胆石の予防などの効果が期待されています。
◆フラボノイド
フラボノイドには、様々な効果があり、
認知症の予防、喘息の改善、アトピーの改善にも有効です。
また、血管の弾力性の改善や血行促進作用など、
高血圧や動脈硬化の予防も期待できるでしょう。
◆アズレン
アズレンには、咽頭炎、扁桃炎、口内炎の治療のほか、
口の中の病原微生物の感染防止、口の中の消毒などに用いられます。
また、胃や十二指腸潰瘍の治療薬としても用いられています。
◆カンファ
カンファには、神経を興奮させる効果や強心作用があります。
◆ミネラル、ビタミン
ミネラル、ビタミン類が豊富で、特に、リン、鉄、カルシウム、
カリウム、マグネシウム、ビタミンC、ビタミンBなどが含まれています。